■ ドライブレコーダー EDRについて
衝突事故の前後に自動車の挙動がどうであったかを公的な機関が判断するのを助けるために、この装置を回収して分析することができる。EDRは、警察車両や商用トラックに搭載されている音声テープレコーダーやビデオカメラより、むしろ航空機に使われるような「ブラックボックス」のような単純で衝撃耐性が高いRAMデバイスなどに用いられる用語である。
自動車検査審査事務規定の第37次改正(平成18年8月25日付け)により、室内鏡の陰やフロントウインドウの上端から20%以内なら、カメラの取り付けは認められるとされている。
車両事故の分析において、複数の車両が関係するケースでは互いの運転手の言い分が食い違う事が少なくなく(両者とも「進行方向の信号は青であった」と主張する例)、また当事者の一方が死亡するなどのケースもあるため、互いの責任割合がどのくらいの比率になるかを判断するためには、現場に残されたブレーキ痕や車両部品の破片の分布・周囲からの証言などを基にして、推測で判断せざるを得ない。業として車両を使うタクシーや運輸業などでは、事故の瞬間に何が起きたのかを事後に客観的に把握できる形で記録する装置は、それまではせいぜいタコグラフしか無かった。日本国内では、一部のタクシー車両にカメラ付きのものが試験的に導入され、事故防止を目指した自社啓発のために利用されており、最近ではトラックなどの運送車両や、自家用車の一部にも装備されはじめている。
出典:フリー百科事典 ウィキペディア Wikipedia 2008年2月2日 (土) 16:14 版